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ウガンダの「東部ウガンダ医療施設改善計画(第2期)及び「カンパラ市内交通事情改善計画(第2期)」に対する無償資金協力について

平成17年7月20日

  1. 我が国政府は、ウガンダ共和国政府に対し「東部ウガンダ医療施設改善計画(第2期)」及び「カンパラ市内交通事情改善計画(第2期)」の実施に資することを目的として、総額11億8,900万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、7月20日(木曜日)首都カンパラにおいて、我が方菊池龍三駐ウガンダ国大使と先方エズラ・スルマ財務・計画・経済開発担当大臣(Hon. Ezra Surma, Minister of Finance, Planning and Economic Development)との間で行われた。

    (1)「東部ウガンダ医療施設改善計画(第2期)」
     (The Project for the Improvement of Health Facilities and Supply of Medical Equipement in the Eastern Region
      供与限度額8億7,300万円

    (2)「カンパラ市内交通事情改善計画 (第2期)」
     (The Project for the Improvement of Traffic Flow in Kampara City
      供与限度額3億1,600万円

  2. (1)「東部ウガンダ医療施設改善計画(第2期)」

     ウガンダは2000年に「貧困撲滅行動計画」及び「保健分野戦略計画」を策定し、プライマリーヘルスケアの普及と地方農村部の医療サービス強化に取り組んでいる。しかしながら依然として地方の保健医療事情、特に女性と子どもの保健を取り巻く環境は劣悪であり、地方部と都市部の医療格差の是正とともに医療サービスへのアクセス向上が重要な課題となっている。このような背景の下で、同国政府は、医療事情が悪く改善の緊急性が高い東部ウガンダ4県(ムバレ県、トロロ県、ブギリ県、ブシア県)の34医療施設を対象に、荒廃した保健医療施設の改善と医療機材の調達に必要な資金につき、我が国に無償資金協力を要請してきたものである。
     本計画の実施により、地域医療のレファラル体制(適切な患者搬送システム)の整備がなされ、東部ウガンダ4県の住民約200万人の住民に対し、保健医療サービスの質向上に資することが期待される。

    (2)「カンパラ市内交通事情改善計画(第2期)」

     首都カンパラ市の道路網は、市中心から伸びる6つの放射道路により形成されているが、都市圏の内外を巡る環状道路が欠如しているために、都心部では交通の集中による交通渋滞や交通事故が頻発している。このような状況を改善するために、カンパラ市中心部の最も混雑の激しい既設6交差点及び関連する2つの道路の改善に必要な交通整備施設及び機材の調達等に必要な資金につき我が国に無償資金協力を要請してきたものである。本件の実施により、カンパラ市内の住民約120万人に対し、安全かつ円滑な交通が確保されることが見込まれる。

  3. なお今回の支援は、昨年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 ウガンダは、総人口が2,670万人(国連人口基金,2004)で、一人当たり国民総所得が240ドル(世界銀行,2003年)の低所得国である。

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