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エクアドルの「イバラ市上水道整備計画(第二期)」に対する無償資金協力について

平成18年6月22日

  1. 我が国政府は、エクアドル共和国政府に対し、「イバラ市上水道整備計画(el Proyecto para el Mejoramiento del Sistema de Agua Potable el Cantón Ibarra)(第二期)」の実施に資することを目的として、総額3億7,200万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月22日(現地時間6月21日)、キトにおいて、我が方平松弘行駐エクアドル共和国大使と先方ディエゴ・リバデネイラ エクアドル共和国外務大臣代理 (Diego Ribadeneira, Ministro de Relaciones Exteriores, Encrgado, la República de Ecuador)との間で行われた。
  2. (1)エクアドルにおいては、「国家開発計画」に基づき、県レベルでの上水道整備に重点を置いた「戦略的開発計画」を策定した。同計画に基づき、イバラ市水道公社は、2003年に「イバラ市上水道整備計画」を策定し、給水施設の整備を順次進めてきている。

    (2)同市の上水道施設は、1970年代に建設されたものが多く、導送水管に使用されているアスベストセメント管は著しく老朽化している。老朽化により発生した破損箇所は漏水のみならず、汚水の侵入による汚染事故発生の原因ともなっており、市民への健康被害が発生していることから、管路の更新などの浄水施設の整備は緊急な課題となっている。

    (3)このような状況の下で、イバラ市は、給水施設整備を行い、住民の給水事情改善を目的とした計画を立て、給水関連施設建設及び機材調達の実施に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (4)我が国政府は、2005年に「イバラ市上水道整備計画(第一期)」に対して6億8,100万円の協力を行って、同市都市部の給水事情の改善を行ったところであるが、本計画の実施により、イバラ市地方部の安定的な給水が確保されることが期待される。

(参考)
 エクアドルは南米赤道直下であり、人口は1,320万人、農業が主要産業であり、バナナの生産で有名。また、産油国でもある。一人あたりのGDP(国内総生産)は2,292ドル(2004年、世銀)。

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