平成18年4月26日
- わが国政府は、ラオス人民民主共和国政府に対し、1999年の食糧援助規約に基づき、3億2,000万円を限度とする食糧援助(無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月26日(水曜日)、ビエンチャンにおいて、わが方桂誠在ラオス国大使と先方ソムサワート・レンサワット副首相兼外務大臣(H. E. Mr. Somsavat LENGSAVAD, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ラオスでは、ほとんどが天水に依存する伝統的な農法で行われているため、天候等により生産性が大きく影響を受けやすく、山岳部において慢性的に食糧が不足するという問題を抱えている。また灌漑施設等の整備の遅れによって、集中豪雨により洪水が頻繁に発生し、米等の主要食糧に大きな影響を受け、特に近年は旱魃によって打撃を受けている。
- このような状況の下、ラオス政府は食糧の購入に必要な資金につき我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものであり、ラオス政府の貧困削減対策を支援するため、今般の食糧援助を実施する。
(参考)
ラオス人民民主共和国は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国であり、人口560万人(2005年)、国民一人あたりのGDP(国内総生産)は491ドル(2005年)である。