
セネガルに対する円借款の供与について
平成18年3月29日
- わが国政府は、セネガル共和国政府に対し、「バマコ-ダカール間南回廊道路改良・交通促進計画」(Road Improvement and Transport Facilitation Program on the Southbound Bamako-Dakar Corridor)のため、9億6,000万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月29日(水曜日)、ダカールにおいて、わが方迫久展(はさまひさのぶ)在セネガル臨時代理大使と先方アブドゥライ・ディオップ経済・財政大臣(Mr. Abdoulaye DIOP, Minister of Economy and Finance)との間で行われた。
- 本計画は、セネガル共和国の首都ダカールと、マリ共和国の首都バマコ間を結ぶ国際幹線道路建設および当該道路に接続する農道整備等の関連事業の実施により、輸送能力増強および沿線地域の基礎的社会サービスへのアクセス改善を図り、域内の経済の活性化、経済統合推進、沿線地域の貧困削減に寄与するもの。
なお、本計画のうち、セネガル側の81.3キロメートル(ケドゥグ~ファレメ間)の道路建設および関連インフラの整備が円借款供与対象となる。
- 本計画は、昨年のG8サミットにおいて発表された小泉総理の対アフリカ支援策の一環であるわが国とアフリカ開発銀行(AfDB)との協力(EPSA:Enhanced Private Sector Assistance for Africa)の下での初の協調融資案件であると共に、NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)が主導する広域地域開発に裨益する初の円借款案件となる。
- 供与条件
(1)金利:年0.75%
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件:アンタイド
- なお、今回の円借款の供与により、これまでにわが国がセネガルに対して供与した円借款の総額は155億2,000万円となる。