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カンボジアに対する円借款の供与について

平成18年3月1日

  1. わが国政府は、カンボジア王国政府に対し、「シハヌークビル港経済特別区開発計画」(Sihanoukville Port SEZ Development Project)のため、3億1800万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月1日(火曜日)、プノンペンにおいて、わが方たかはしふみあき駐カンボジア王国大使と先方ハオ・ナムホン副首相兼外務国際協力大臣(Mr. HOR Namhong, Deputy Prime Minister, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)との間で行われた。

  2. カンボジア政府は、経済開発に関する主目標の一つとして工業団地・輸出加工区の整備による成長を重視している。なかでもカンボジア唯一の外港であるシハヌークビル港に隣接する区域を経済特別区として開発の中心に置いており、これを開発・整備し、外国投資の導入を促進させることは、カンボジアの持続的な経済成長にとって必要不可欠となっている。
     今回実施する「シハヌークビル港経済特別区開発計画」は、同開発計画により整備する区域の調査・設計等を行うものである。
     なお、この円借款は、2003年12月東京にて開催された日・ASEAN特別首脳会議において小泉純一郎総理大臣より表明したメコン地域支援策の一環として供与されるものである。

  3. 供与条件
     (1)金利:年0.90%
     (2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)
     (3)調達条件:一般アンタイド

  4. 今回の円借款の実施により、カンボジア初となる経済特別区開発が設計という形で具体化され、将来的には経済特別区が建設されることが見込まれる。これにより外国投資事業が本格化し、同国の持続的経済成長のボトルネックとなっている製造業の発展が図られ、国民の生活水準の向上、ひいては同国の安定的発展の確保を通じてわが国をとりまく国際環境の安定化および二国間関係の緊密化に貢献することが期待される。

  5. なお、今回の円借款の供与により、これまでにわが国がカンボジアに対して供与した円借款の総額は141億2200万円となる。
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