国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

アゼルバイジャンに対する円借款の供与について

平成17年5月13日

  1. わが国政府は、アゼルバイジャン共和国政府に対し、「シマル・ガス火力複合発電所第2号機建設計画」(Shimal Gas Combined Cycle Power Plant Project (Second Unit) )のため、292億8,000万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が5月13日(金曜日)、バクーにおいて、わが方安部忠宏駐アゼルバイジャン国大使と先方アビド・ゴシャオグル・シャリホフ副首相(Mr. Abid Goca oglu Sharifov, Deputy Prime Minister)との間で行われた。

  2. 対象案件の概要
     本計画は、アゼルバイジャンの首都バクーのある東部のアプシェロン半島地域(アゼルバイジャン人口の4分の1を占め、同国の電力需要の60%が集中する最大の電力需要地)において、ガス火力複合発電設備(定格出力400MW)および関連送電施設を建設するものである。

  3. 供与条件
    (1)金利:年0.75%
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

  4. 今回の円借款の実施により、アゼルバイジャンにおける電力の安定的供給の実現に寄与し、もって同国における電力不足の緩和、同国経済の持続的成長およびそれによる同国国民の生活水準向上に寄与し、ひいては、同国の安定的発展を通じ、わが国をとりまく国際環境の安定化および同国との関係緊密化に貢献することが期待される。また、天然ガスを効率的に使用することで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素、大気汚染物質である窒素、硫黄酸化物の排出量を抑制しつつ単位燃料あたりの発電電力量を増加することが可能となる。

  5. なお、今回の円借款の供与により、これまでにわが国がアゼルバイジャンに対して供与した円借款の総額は683億1,100万円となる。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る