
タイに対する第29次円借款の供与について
平成17年5月10日
- わが国政府は、タイ王国政府に対し、同国の経済社会開発努力を支援するため、第29次円借款として、「第2バンコク国際空港建設事業(第七期)」の実施に資することを目的として、354億5,300万円までの円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、5月10日(火曜日)、バンコクにおいて、わが方時野谷敦駐タイ国大使と先方ワラテープ・ラッタナコーン財務副大臣 (Mr. Varathep Ratanakorn, Deputy Minister of Finance) との間で行われた。
- この計画は、経済発展に伴い増加しているタイの航空需要に対応するため、バンコク東方30kmのノングーハオ地区に最大年間対応旅客数約4, 500万人の新空港を建設し、バンコク圏の年間対応旅客数を大幅に増大させることを目的とする案件であり、今回の供与はその最終期にあたる。
- 供与条件
(1)金利:年 0.9%
(2)償還期間:15年(5年の据置期間を含む。)
(3)調達条件:一般アンタイド
- この計画の実施により、航空需要を満たし、円滑な輸送を確保する効果が期待される。
- 今回の円借款の供与により、1967年度以降わが国がタイに供与した円借款の総額は、2兆447.53億円(交換公文ベース)となる。