
エストニア共和国のエストニア美術館に対する文化無償資金協力について
平成18年3月20日
- わが国政府は、エストニア共和国政府に対し、エストニア美術館に対する展示・保存機材の提供(the Project for the Improvement of Equipment for Exhibition and Preservation of the Art Museum of Estonia)のため、4,160万円を限度とする額の文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月18日(金曜日)、タリンにおいて、わが方近藤茂夫駐エストニア共和国大使と先方ウルマス・パエト外務大臣(Mr. Urmas Paet, Minister of Foreign Affairs)の間で行われた。
- エストニア美術館は、エストニア共和国の6つの国立美術館を管轄する同国の美術・文化の中心機関である。膨大なコレクションを管理・展示する十分なスペースが不足していたため、2002年に新館の建築が始まり、2005年9月に竣工した。現在、新館の開館に向け各種イベントの準備および絵画等美術品の修復作業を進めているが、美術作品を適切かつ効率的に修復し、来館者への効果的な展示や文化・教育的催事を行うために必要な機材が質量共に欠ける状況にある。
しかしながら、同国の厳しい財政情勢下、同美術館に対する予算には限界があり、同機材の整備が困難な状況となっていることから、わが国に支援要請があったもの。