平成18年3月17日
- わが国政府は、キリバス政府に対し、1億円の無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が、3月17日(金曜日)、ブリスベンにおいて、わが方滑川雅士駐キリバス国大使(フィジーにて兼轄)と先方ターム・ビリホ外務次官(Mr. Taam Biribo, Secretary for Foreign Affairs and Immigration)との間で行われた。
- キリバスは広大な海洋に珊瑚礁が点在する海洋国家であり、水産業以外に主要な産業はなく、また地理的隔絶性、国家の狭小性、天然資源の不足等もあり恒常的な貿易赤字に苦しんでいる。さらに、近年の原油暴騰による発電用軽油および漁船用燃料油の高騰は、国内の電力事情や漁業経営を困難にしており同国経済の根幹を揺るがす大きな問題となっている。これに対しキリバス政府は、過去8次にわたって国家開発計画を策定・実施し、経済構造の改善に努めてきている。
- 今回のノン・プロジェクト無償資金協力は、キリバスの経済構造改善計画の実施を支援するもので、同国政府が本計画の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。
(参考)
キリバスは赤道と日付変更線の交点を中心に、ギルバート、フェニックス、ラインの各諸島からなる島嶼国で、総面積は約720平方キロメートル(対馬程度)、人口は約9.7万人である。