平成18年3月16日
- わが国政府は、グルジア共和国政府に対し、経済構造改善努力の推進と債務問題を含む経済困難の緩和を目的として、8億円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、3月16日(木曜日)、トビリシにおいて、わが方安部忠宏駐グルジア国大使(アゼルバイジャンにて兼轄)と先方アレクシ・アレクシシヴィリ財務大臣(Mr. Aleksi Aleksishvili, Minister of Finance of Georgia)との間で行われた。
- グルジアは、元来天然資源に乏しい農業国であり、91年の独立後も、慢性的なエネルギー不足、対外債務や財政赤字の増大に苦しんできた。
こうした中、同国政府は、2003年6月に国家開発戦略として策定した「経済成長と貧困削減計画」に基づく経済社会政策を実施する一方、行財政改革を梃子に、歳入不足および慢性的なエネルギー不足等の経済的困難を克服しようと経済構造改善の実施に努めているが、依然として基本的物資を輸入に頼っている困難な状況にある。
- 今回のセクター・プログラム無償資金協力は、グルジアが実施している経済構造改善の一層の推進に必要な商品を購入する代金の支払いのために使用される。
(参考)
グルジア共和国は、南コーカサス地域に位置し、人口は432万人(2004年CIS統計委員会)、一人当たりGNIは1,040ドル(2004 年世銀統計)の国である。