平成18年2月6日
- わが国政府は、ジブチ共和国に対し、1億円の食糧援助を行うこととし、このための書簡の交換が2月6日(月曜日)、エチオピアの首都アディスアベバにおいて、わが方泉堅二郎駐ジブチ国大使(エチオピアで兼轄)と先方イブラヒム・カミル駐エチオピア国・ジブチ大使(S.E.M. Ibrahim Mohamed Kamil,Ambassadeur Extraordinaire et Plenipotentiaire de la Republique de Djibouti en Ethiopie)との間で行われた。
- ジブチを含む「アフリカの角」地域では、現在深刻な食糧不足に直面している。ジブ
チは乾燥地帯に位置し、また火山灰の土壌と砂漠化の影響により、耕作可能な土地は国土のわずか1%という厳しい土地条件である。そのため、農業事情は牧畜業を中心とした零細農業が行われているのみで、穀物等の自給は困難な状況にある。また、隣国のソマリアおよびエチオピア難民を受け入れてきていることから、食糧事情は依然として厳しい状況である。ジブチ政府としても様々な農村開発プログラムを実施し、農業振興に努めているが、食糧の自給には至っていない。
このような状況の下、同国政府は食糧不足を改善するために必要な米を購入するための資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
今回の食糧援助の実施によって、ジブチの食糧不足が緩和されることが期待される。
- なお、今回の協力は、本年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。
(参考)
ジブチは東アフリカ地域に位置し、総人口が715万人(2004年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が1,030米ドル(2004年)である。