国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

カーボヴェルデに対する無償資金協力(食糧援助)について

平成18年1月13日

  1. わが国政府は、カーボヴェルデ共和国政府に対し、1億7,000万円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、1月13日(金曜日)、プライアにおいて、わが方中島明駐カーボヴェルデ国大使(セネガルにて兼轄)と先方ヴィクトル・マニュエル・バルボザ・ボルゲス外務・協力・共同体大臣(Victor Manuel Barbosa BORGES,Ministre des Affaires Etrangeres, de la Cooperation et des Communautes)との間で行われた。

  2. カーボヴェルデは労働人口の半分が農業に従事しているが、1年を通じて乾燥しており、雨季は不規則で降雨も少なく、火山岩等に覆われた小群島のため、耕地が全体面積に占める割合は1割しかない。このため、同国で生産される唯一の穀物であるトウモロコシの生産量は国内消費量の20%程度を満たすのみである。昨年の収穫は降雨不足及び砂漠バッタの影響もあり、前年の3分の1に激減した。これは国内消費量の6%に過ぎず、1997年以来最悪の収穫となっている。このため、従来より慢性的な食糧不足の状態にある同国では、本年は特に半乾燥地域の地方農民の間で深刻な食糧危機が発生している。
     このような状況の下、カーボヴェルデ政府は、食糧不足を緩和するために必要な米の購入資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. なお、今回の協力は、昨年4月にインドネシアで開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 カーボヴェルデは、西アフリカ地域に位置する島嶼国で、総人口が46.9万人(2003年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が1,440ドル(2003年)である。

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