
アフガニスタンに対する無償資金協力(道路セクター・プログラム無償資金協力「マザリシャリフ市内道路改修計画」)について
平成17年11月28日
- わが国政府は、アフガニスタンに対し、12億円の無償資金協力(道路セクター・プログラム無償資金協力)を行うこととし、このための書簡の交換が、11月28日(月曜日)、カブールにおいて、わが方奥田紀宏駐アフガニスタン国大使と先方アブドラ・アブドラ外務大臣(Dr. Abdullah Abdullah, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- アフガニスタンは、20年以上にわたる内戦により破壊された国家基盤を再構築すべく、基礎的な国家体制の再建、基本的な政府サービスの提供、経済の安定化、インフラ復興等を通じた国家再建に力を注いできた。しかしながら、主要都市を始めとする国土全体において破壊された施設や道路等のインフラ設備が放置されていることが復興の障害となっている。
今回の道路セクター・プログラム無償は、アフガニスタン政府の要請に応じ、マザリシャリフ市内道路の整備に必要な資機材の購入費と役務費に充てるものである。
- マザリシャリフ市は、アフガニスタン北部で最大かつ最重要の都市であり、「平和の定着」に向けて、わが国の提唱している農業分野を中心とした「地方総合開発」の重点対象地域となっている。本件道路建設は、物流システムの構築、市場へのアクセスの向上、地方経済の活性化、雇用促進に繋がり、マザリシャリフ市のみならずアフガニスタン北部地方の総合開発に資することが期待される。
- なお、今回の協力は、2004年3月、ベルリンで行われたアフガニスタン復興支援国際会議において、わが国政府が支援を表明した人道・復興支援の一環として実施されるものである。