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エクアドルに対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力および一般プロジェクト無償資金協力)について

平成17年8月30日

  1. わが国政府は、エクアドル共和国政府に対し、経済構造改善努力推進および上水道分野での協力を目的として、総額11億8,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月30日(現地時間8月29日)、キトにおいて、わが方平松弘行駐エクアドル国大使と先方アントニオ・パラ・ヒル外務大臣(Antonio Parra Gil, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Ecuador)との間で行われた。

    (1)ノン・プロジェクト無償資金協力  5億円

    (2)イバラ市上水道整備計画(第1期)  6億8,100万円
     (Proyecto para el Mejoramiento del Sistema de Agua Potable el Canton Ibarra)

  2. ノン・プロジェクト無償資金協力について
     エクアドルのラシオ現政権は、ドル化の維持を発表し、主に対外債務返済に充てられている石油収入を社会部門に充当する等、経済構造改善への努力を表明している。
     今回のノン・プロジェクト無償資金協力は、エクアドルの構造調整計画の実施を支援するもので、この計画の一層の推進に必要な商品・原料を輸入する代金の支払いのために使用される。

  3. イバラ市上水道整備計画(第1期)について
     エクアドルにおいては、「国家開発計画」に基づき、県レベルでの上水道整備に重点を置いた「戦略的開発計画」を策定した。同計画に基づき、イバラ市水道公社は、2003年に「イバラ市上水道整備計画」を策定し、給水施設の整備を順次進めてきている。
     同市の上水道施設は、1970年代に建設されたものが多く、導送水管に使用されているアスベストセメント管は著しく老朽化している。老朽化により発生した破損箇所は漏水のみならず、汚水の侵入による汚染事故発生の原因ともなっており、市民への健康被害が発生していることから、管路の更新などの浄水施設の整備は緊急な課題となっている。
     このような状況において、イバラ市は、給水施設整備を行い、住民の給水事情改善を目的とした計画を立て、浄水関連施設建設および機材調達の実施に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。本計画の実施により、漏水率の大幅な低減が図られ、安定的な給水が確保されることが期待される。

(参考)
エクアドルは南米赤道直下であり、人口は1,303万人、農業が主要産業であり、バナナの生産で有名。また、産油国でもある。一人あたりのGDP(国内総生産)は1,790ドル(2003年、世銀)。

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