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タンザニアの「HIV/AIDS対策計画」に対する無償資金協力について

平成17年8月25日

  1. わが国政府は、タンザニア連合共和国政府に対し、「HIV/AIDS対策計画」の実施に資することを目的として、総額3億300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月25日(木曜日)、ダルエスサラームにおいて、わが方池田勝也駐タンザニア国大使と先方グレイ・ムゴンジャ大蔵次官(Mr.Gray S.Mgonja, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で行われた。

  2. タンザニアではHIV感染者数が近年急激に増加しており、2003年末には感染者数が160万人、年間死亡者数は16万人を越える深刻な状況となっている。特に成人人口(15~49歳)における罹患率が8.8%と高く、社会経済に与える影響も大きい。このような状況を改善するため、同国保健省は「HIV対策3ヵ年計画」を策定し、輸血用血液の安全対策、HIV感染者へのカウンセリング、性感染症治療など保健分野におけるHIV/AIDS対策の強化を目指している。
     このような状況の下、タンザニア政府は「HIV/AIDS対策計画」を策定し、HIV感染拡大を防止するための検査機材等の調達に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、輸血によるHIV感染拡大の危険性が低減するとともに、適切な性感染症の治療を受けられる患者が増加するほか、HIVカウンセリングセンターが効果的に活動することにより、感染率の低下、母子間感染の低減が期待される。

(参考)
タンザニアは、東アフリカに位置する人口約3,770万人の国であり、1人あたりGNI(国民総所得)は275ドルである。

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