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エルサルバドルに対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力および一般プロジェクト無償資金協力)について

平成17年8月17日

  1. わが国政府は、エルサルバドル共和国政府に対し、経済構造改善努力推進および医療保健分野での協力を目的として、総額11.30億円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月17日(水曜日)、東京において、わが方まちむら のぶたか外務大臣と先方フランシスコ・エステバン・ライーネス・リバス外務大臣(Francsico Esteban Lainez Rivas, Minister of Foreign Affairs of the Republic of El Salvador)との間で行われた。

    (1)ノンプロジェクト無償資金協力  5.00億円
    (2)ロサレス国立病院復旧計画
    Proyecto de Rehabilitacion de la Infraestructura y Equipamiento del Hospital Nacional Rosales)  6.30億円

  2. ノン・プロジェクト無償資金協力について
     エルサルバドルは、1998年のハリケーンミッチおよび2001年の大震災による被害からの復興を目指す経済インフラの整備、社会セクターの拡充政策を進めており、追加的資金が必要となっている。エルサルバドル政権は、厳しい財政状況の下、これらの資金需要に対し、新たな公的債務の増加に慎重に対応しつつ、国家歳入の安定化に努力している。
     今回のノン・プロジェクト無償資金協力は、エルサルバドルの貧困削減等の構造調整計画の実施を支援するもので、この計画の一層の推進に必要な商品を輸入する代金の支払いのために使用される。

  3. ロサレス国立病院復旧計画について
     エルサルバドルは、近年、全国での医療サービスの向上を図るために、2次医療施設の充実を進めている。
     ロサレス国立病院は、第2次医療施設のトップレファレル病院として位置づけられる3次医療施設であるが、築後100年を経過しており、施設および機材の老朽化の問題があると共に、2001年の大震災により手術棟が被害を受けたため仮設棟において手術を行っている状況である。
     このような状況下、エルサルバドル政府は「ロサレス国立病院復旧計画」を策定し、手術棟の建設および医療機材整備に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
     この計画の実施により、同病院の機能が回復し、住民への医療サービスが向上することが期待される。

(参考)エルサルバドルは中米5カ国の一つであり、人口は650万人、農業、繊維産業を主要産業としている。一人あたりの国民所得は2,200ドル(2003年、世銀)。

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