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アフガニスタンの「アフガニスタンの児童の生命救済のための予防接種拡大計画」のためのユニセフに対する無償資金協力について

平成17年7月6日

  1. わが国政府は、アフガニスタン・イスラム共和国における「アフガニスタンの児童の生命救済のための予防接種拡大計画」(the Expanded Programme on Immunization:Saving Lives of Afghan Children)の実施に資することを目的として、ユニセフ(国連児童基金)に対し、5億円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月6日(水曜日)、カブールにおいて、わが方奥田紀宏駐アフガニスタン国大使と先方ゲプケ・ヒンギスト・ユニセフ・アフガニスタン事務所上席プログラムオフィサー(Gepke Hingst, Senior Programme Officer)との間で行われた。

  2. アフガニスタンにおいて、BCG、麻疹、破傷風といった乳幼児の予防接種率が極めて低いレベル(約60%)にとどまっているため、1歳未満の乳児死亡率は1000分の165人、5歳未満の幼児の死亡率は1000分の257人と極めて高いレベルにあり、これは世界でも最低水準となっている。ユニセフは、感染症予防を進めており、破傷風、BCG、麻疹等の感染症予防につき、昨年までに全国で852の予防接種センターを設置しており、ワクチン接種率を80%まで高める目標を掲げ予防接種活動を継続している。
     このような状況の下、ユニセフは感染症のワクチン接種率を更に高めるため1歳未満の乳児(110万人)に対し全国規模の予防接種活動を予定しており、アフガニスタン政府と協議の上、「アフガニスタンの児童の生命救済のための予防接種拡大計画」を策定し、破傷風、BCG等の予防接種およびポリオの全国一斉投与を実施するために必要なワクチン、注射器等を調達するための資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきた。

  3. なお、今回の協力は、2004年3月、ベルリンで行われたアフガニスタン復興支援国際会議において、わが国政府が支援を表明した人道・復興支援の一環として実施されるものである。
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