平成17年6月17日
(1)「地方村落給水計画(第2期)」(Le projet d'approvisionnement en eau en milieu rural)3億5,500万円
(2)「セネガル国営放送局(RTS)TV放送機材整備計画」(Le projet de renforcement des capacites televisuelles de la Radiodiffusion Television Senegalaise (RTS) )7億2,600万円
(2)「セネガル国営放送局(RTS)TV放送機材整備計画」
セネガル政府は、国家開発計画(2002~2004年)において、生産活動の活性化を目的とした人材開発(教育、健康、職業教育)が必要であるとしている。同計画を受け、唯一の公共放送局であるセネガル国営放送局(RTS)は、2003年に活動計画を制定し、国民の全階層に情報を伝達し、教育の機会を与え、生産活動を促進することを目指している。RTSは、1988年のわが国無償資金協力により、テレビ放送用の番組作成スタジオ、ニューススタジオ、主調整室、編集室、ラジオ放送用の番組製作スタジオ等を含む現在の施設を建設した。その後、2000年に世銀の支援により、衛星伝送装置とパラボラアンテナを設置し、全国ネットの放送を行っている。
これまで、RTSは、自助努力によりVTRやカメラ等の機材を更新してきているが、基本的にアナログシステムであり、画像の品質が低く劣化も早い。また、番組製作に使用する放送機材は、総じて製造から既に15年以上経過し老朽化が進んでいる一方で、予備品も製造元では既に生産を中止していることから、入手が困難となっており、自主番組製作に支障を来している。このような状況の下、セネガル政府は、現在放送している番組の継続と番組製作技術の向上を目標とし、既設のアナログ機材をデジタル化し、番組製作の近代化を図るために必要な機材の調達および据付に必要な資金につき、わが国に対し無償資金協力を要請してきたものである。
この計画では、RTSがスタジオでの番組作成および局外でのニュース番組取材を行うために必要な機材を整備する。
この計画により、RTSが放送を継続できる体制が整うと共に、RTSの番組作成能力が向上し、特に需要の高いローカル言語吹き替え番組の放送等が容易となる。
(参考)
セネガルは西アフリカ地域に位置する内陸国。総人口が10.1百万人(2003年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が470米ドル(2002年)の低所得国(世銀ランク)である。