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ギニアに対する「中部ギニア農村飲料水供給計画(2/2期)」ほか1件に対する無償資金協力について

平成17年6月8日

  1. わが国政府は、ギニア共和国政府に対し、「中部ギニア農村飲料水供給計画(2/2期)」および「コナクリ市飲料水供給改善計画(1/2期)」の実施を目的として、総額13億8,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月8日(水曜日)、ギニア共和国のコナクリにおいて、わが方富田嘉孝駐ギニア国大使と先方エラジ・ティエルノ・ハビブ・ディアロ協力大臣(Elhadj Thierno Habib DIALLO, Ministre de la Cooperation de la Republique de Guinee)との間で行われた。

    (1)「中部ギニア農村飲料水供給計画(2/2期)」
    Le projet d'approvisionnement en eau potable dans la region rurale de la Moyenne Guinee
     供与限度額:5億2,700万円

    (2)「コナクリ市飲料水供給改善計画(1/2期)」
    Le projet d'accroissement de la production d'eau potable a Conakry
     供与限度額:8億6,000万円

  2. (1)中部ギニア農村飲料水供給計画(2/2期)

     ギニアは「西アフリカの給水塔」と呼ばれるほど降雨量に恵まれているが、安全な飲料水を安定供給するためのインフラ整備は非常に遅れており、雨水や手掘りの浅井戸・河川・溜まり水などの汚染された水を飲料水に使用せざるを得ず、さらに乾期にはこれらの水源も枯渇するという厳しい環境にある。これらの水を利用している住民の間では、寄生虫や細菌による感染症が蔓延し、5歳以下の幼児死亡率は1,000人中169人(2002年)と非常に高い。
     このような状況の下、ギニア政府は、村落給水開発の遅れている中部ギニア地方を対象とした「中部ギニア農村飲料水供給計画」を策定し、この計画に必要な給水施設建設および関連機材調達のための資金につき、わが国政府に無償資金協力を要請してきたものである。本計画の実施により、対象地域村落住民92,000人が衛生的で安全な水の利用が可能となり、水因性疾患の減少に貢献することが期待される。

    (2)コナクリ市飲料水供給改善計画(1/2期)

     ギニアの首都コナクリ市では、わが国を含む関係ドナーの支援により、飲料水供給施設が整備されつつあるが、同市内の飲料水供給量は、年約3%という加速度的な人口増加に起因した水需要の増加に追いついておらず、多くの地区は1日に数時間のみの給水又は全く配水されない状況にあるなど、生産水量の増加が喫緊の課題となっている。
     このような状況の下、ギニア政府は、コナクリ市内において安全な水を安定的に供給し、その生活環境の改善に資するため、導水管・送水管の整備、浄水場の拡張および関連機材の調達を目的とした「コナクリ市飲料水供給改善計画」を策定し、右計画の実施に必要な資金につき、わが国政府に無償資金協力を要請してきたものである。
     本計画の実施により、コナクリ市の給水状況が改善され、同市民約170万人に対し、安全な水を安定的に供給することが可能となる。

  3. なお、今回の協力は、2003年の第3回アフリカ開発会議(TICADIII)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。

(参考)ギニアは西アフリカ地域に位置し、総人口が850万人(2004年)で、一人当たりGNI(国民総所得)は458米ドル(2003年)である。

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