平成17年4月22日
- わが国政府は、モンゴル国政府に対し、2億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月22日(金)、ウランバートルにおいて、わが方當田達夫駐モンゴル国大使と先方ツェンディーン・ムンフオルギル外務大臣(H.E. Mr. Tsendiin MUNH-ORGIL, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- モンゴルでは、旧社会主義時代には計画経済体制のもとで大規模国営農場による農業が続けられていたが、1990年代初めの市場経済への移行に伴い国営農場の民営化などで農業生産体制が混乱したため、農業の生産性が急速に低下した。さらに、モンゴルは深刻な外貨不足に直面しており、国内需要を満たすだけの食糧を購入することが困難な状況にある。
このような状況の下、モンゴル政府は小麦の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(参考)モンゴルは、北東アジアに位置し、国土面積は156万4,100平方キロ(日本の約4倍)、総人口約248万人、一人当たりGNI(国民総所得)が477ドル(2003年)の低所得国(世銀ランク)である。