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モルディブに対する無償資金協力(食糧援助)について

平成17年4月7日

  1. わが国政府は、モルディブ共和国政府に対し、2億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月7日(木)、スリランカ民主社会主義共和国のコロンボにおいて、わが方須田明夫駐モルディブ国大使(スリランカにて兼轄)と先方フセイン シハーブ外務副大臣(H.E. Mr. Hussain Shihab, Deputy Minister, Ministry of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. モルディブは、国土が約1,200の島々からなるが、ほぼ全ての島が環礁であり、土壌条件が農業生産に不向きであることから、穀物の生産性は低く、毎年食糧穀物需要量の大部分を輸入に依存している。このため、穀物の輸入は貿易赤字の主要因となっており、同国経済にとって大きな負担となっている。

  3. また、先般の津波被害により、はしけなどの輸送インフラが破壊された結果、小船を乗り継いで輸送を行うため物品の価格が上がり、一般住民が持続的に購入できる食糧が不足しつつある。

  4. 今後モルディブ本格的な復興活動に向かう中で、わが国からの食糧援助は、一般住民が自ら購入できる食糧を持続的に供給するのみならず、これから一層の逼迫が予想されるモルディブの財政状況を和らげるなどの効果も期待される。このような状況の下、モルディブ政府は食糧不足の改善のため、小麦粉の輸入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

(参考)
モルディブは、インド洋に位置する人口約28万人の国。

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