
ウクライナに対する円借款の供与について
平成17年3月29日
- わが国政府は、ウクライナ政府に対し、「キエフ・ボリスポリ国際空港拡張計画」(Boryspil State International Airport Development Project)のため、190億9,200万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が3月29日(火)、キエフにおいて、わが方天江喜七郎駐ウクライナ国大使と先方アナトリー・キナフ第一副首相(H.E. Mr. Anatolii Kinakh, First Deputy Prime Minister of Ukraine)との間で行われた。
- 本計画は、首都キエフにあるウクライナ最大の国際空港であるボリスポリ国際空港の国際線ターミナル、エプロン(駐機スペース)および誘導路の拡張並びに関連設備の整備を行い、増加する航空旅客需要に対応するとともに利便性の向上を図るものである。
- 供与条件
(1)金利:年1.50%
(2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件:一般アンタイド
- この計画の実施により、ボリスポリ国際空港の混雑緩和、今後の需要増加への対応および利便性の向上が図られ、ウクライナの貿易・投資促進や観光資源の活用による同国の経済活動促進に貢献するほか、ウクライナとの二国間関係の緊密化や、民間レベルでの経済交流の増進等の効果を得ることが期待される。
- なお、わが国のウクライナに対する円借款の供与は、今回が初めてである。