
ベトナムに対する円借款の供与について
平成16年12月21日
- わが国政府は、ベトナム社会主義共和国政府に対し、世界銀行がベトナムに対し実施している「第三次貧困削減支援貸付」(Poverty Reduction Support Credit 3 : PRSC3)に対し協調融資するために、20億円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、12月21日(火)、ハノイにおいて、わが方服部則夫駐ベトナム国大使と先方ヴォー・ホン・フック計画投資大臣(H.E. Mr. Vo Hong Phuc, Minister of Planning and Investment of the Socialist Republic of Viet Nam)の間で行われた。
- 案件の概要
PRSC3に対し協調融資することにより、ベトナム政府が定めた包括的貧困削減成長戦略(CPRGS)における各種改革(特に公共支出管理、投資・ビジネス環境整備)の推進を支援するものである。
- 供与条件
(1)金利:年1.3%
(2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
(3)調達条件:一般アンタイド
- 本案件の実施により、市場経済化が促進され、包括的かつ持続的な開発の進展や、ガバナンスの改善がもたらされることで、バランスの取れた経済成長及び貧困削減が期待される。公共支出管理の分野では、運営維持管理支出計画と投資支出計画の整合努力が加速化するほか、日越共同イニシアティブの行動計画も反映した包括的な制度改善により、投資環境の改善が図られることが期待される。
- なお、今回の円借款の供与により、これまでにわが国がベトナムに供与した円借款の総額は、9,273億9,300万円となる(交換公文ベース)。