
セネガルに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成17年3月18日
- わが国政府は、セネガル共和国政府に対し、2億5,000万円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が3月18日(金)、セネガルのダカールにおいて、わが方中島明駐セネガル大使と先方アブドゥライ・ディオップ経済・財務大臣(Son Excellence Monsieur Abdoulaye DIOP, Ministre de l'Economie et des Finances)との間で行われた。
- セネガルは、サヘル地域に属しており、不安定な気候に加え、近年は降雨量が減少していることから、砂漠化が進行し、耕作地が減少している。また、害虫・害鳥等による被害のため食糧生産に大きく悪影響を及ぼしている。
このため、セネガル政府は、肥料による生産性の向上、害虫、害鳥等の駆除強化、農民に対する農業機械の供与等により食糧生産向上のための政策を実施しているが、年間約3%に及ぶ高い人口増加率のため食糧需要に生産が追いつかず、深刻な食糧不足が続いている。
このような状況の下、セネガル政府は食糧不足に伴う米を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- なお、今回の協力は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。
(参考)
セネガルは西アフリカ地域に位置する内陸国。総人口が990.7万人(2001年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が490米ドル(2001年)の低所得国(世銀ランク)である。