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キリバスの「ベシオ港修復計画」に対する無償資金協力について

平成17年3月16日

  1. わが国政府は、キリバス共和国政府に対し、「ベシオ港修復計画(the Project for Rehabilitation of the Betio Port)」の実施に資することを目的として、3億1,300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月16日(水)、タラワにおいて、わが方飯野建郎駐キリバス国大使と先方ターム・ビリボ外務次官(Mr. Teem Biribo, Secretry for Foreign Affairs and Immigration)との間で行われた。

  2. キリバスの首都タラワにあるベシオ港は、同国唯一の外貿港であり、食糧や日用品のほとんどを輸入に頼る同国への物資の窓口であるばかりでなく、国内各離島への物資及び旅客輸送基地となっている。
     ベシオ港は、我が国無償資金協力により、コンテナの陸揚げ等が可能な近代的な港湾に整備がなされた。しかしながら、2002年11月末に、エルニーニョに起因すると考えられる大規模な異常波浪により被災し、護岸の一部が破壊される等の被害が発生している。 護岸の破損により、今後同様の異常波浪に見舞われた際には大規模な破壊が生じる可能性が高いだけでなく、現在も波浪による土砂流出の結果、背後地盤の陥没や道路の陥没、護岸の倒壊が進行しており、何らかの修復を行わない限り、港湾機能の大幅な低下は避けられない状況にある。
     このような状況の下、同国政府は、被災したベシオ港の修復及び同様の異常波浪に対する対策を施す、「ベシオ港修復計画」を策定し、我が国に無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、被災した護岸や港湾道路が修復され、港湾機能が回復し、また、今後同様の異常波浪が発生した際の港湾の耐久性が確保される。

(参考)
 キリバスは赤道と日付変更線の交点を中心に、ギルバート、フェニックス、ラインの各諸島からなる島嶼国で、面積は約720km2(対馬程度)、人口は約9万人である。
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