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マダガスカルに対する無償資金協力(食糧増産援助)について

平成17年3月8日

  1. わが国政府は、マダガスカル共和国政府に対する食糧増産援助として、3億円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月8日(火)、マダガスカルのアンタナナリボにおいて、わが方吉原修駐マダガスカル大使と先方マルセル・ランジェヴァ外務大臣(S.E. Monsieur Marcel RANJEVA, Ministre des Affaires Etrangeres)との間で行われた。

  2. マダガスカルは米、ジャガイモ、トウモロコシを主食としているが、とりわけ米はその8割以上を占め、重要な食糧となっている。しかしながら、米の自給には至っておらず、貴重な外貨を米の輸入に支出している。特に昨年、2度にわたるサイクロンにより15万ヘクタールの水田が壊滅的な被害を受け、30万トンの減収になると推定されている。
     マダガスカル政府としては、米の生産性向上のためには肥料の使用が不可欠であるとし、その購入に必要な資金につき、わが国に対して無償資金協力を要請してきたものである。

  3. わが国は、食糧生産の向上を目指す開発途上国の自助努力を支援するため、食糧増産援助を通じて、必要な農業資機材を供与している。無償資金協力により、マダガスカルにおける米の生産性向上に寄与することが期待される。

  4. なお、今回の協力は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。

    (参考)
    マダガスカルはアフリカ大陸の南東部のインド洋沖合いに位置し、総人口が1,647万人(2003年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が260ドル(2001年)の低所得国(世銀ランク)である。
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