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ウズベキスタンの「第二次道路建設機材整備計画」に対する無償資金協力について

平成17年1月26日

  1. わが国政府は、ウズベキスタン共和国政府に対し、「第二次道路建設機材整備計画」(the Project for Supply of Road Construction and Maintenance Equipment(Phase II)の実施に資することを目的として、9億7,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、1月26日(水)、タシケントにおいて、わが方楠本祐一駐ウズベキスタン国大使と先方エリヤル・ガニエフ副首相(Mr. Elyor M. Ganiev, Deputy Prime Minister of the Republic of Uzebekistan)との間で行われた。

  2. ウズベキスタンは、海に出るために国境を最低2度越えなくてはならず、陸路の交通事情の改善が同国の経済発展の必須条件になっている。同国では、2002年に「全国道路網整備計画」を策定し、本件の対象区間「サマルカンド~グザール~テルミズ」の道路整備を主要13プロジェクトの1つに位置づけ、整備を進めることとしている。
     同国の全国幹線道路網は、旧ソ連時代に主要幹線道路が整備されたが、市場経済化への移行に伴い増加している交通量により路面状態が悪化している。道路の適切な維持管理が求められているが、道路の整備・維持管理を担当するウズベキスタン道路公社は、道路網の整備促進に努力しているものの、保有する機材の大半が老朽化した旧ソ連製のため、本来実施すべき維持管理ができない状況になっている。
     このような状況のもと、ウズベキスタン政府は、「サマルカンド~グザール~テルミズ」間の道路整備に必要な道路建設機材の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、貨物の輸送・移送の時間が短縮される他、維持管理状況の悪い道路を走行することにより発生する騒音や塵埃を抑制することで道路沿線の環境の改善、さらには、走行車両へのダメージ軽減による車両維持管理費用の低減が期待される。特に、整備された道路を走行することは、物資・旅客の輸送時間の短縮につながり、輸送コストの低減が図られ、人的・物的交流が活発となり、住民の生活レベルの向上が見込まれる。

    (参考)
     ウズベキスタン共和国は、中央アジアに位置し、人口は約2,610万人、一人当たりGNI(国民総所得)は420ドルの国である。
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