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イスラム共和国の「バム遺跡修復・保存機材整備計画」に対する文化遺産無償資金協力について

平成17年1月23日

  1. わが国政府は、イラン・イスラム共和国に対し、「バム遺跡修復・保存機材整備計画(the Project for Improvement of Equipment for Restoration and Preservation of Arg-e-Bam(Bam Citadel))」の実施に資することを目的として、1億1,200万円を限度とする額の文化遺産無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、1月23日(日)、テヘランにおいて、わが方堂道秀明駐イラン国大使と先方アリレザ・モアイェリ教育研究担当外務次官(Mr. Alireza Moayeri, Deputy Foreign Minister for Educational and Research Affairs, Ministry of Foreign Affairs)との間で行われた。

  2. バム遺跡「アルゲ・バム」は、ササン朝(227-651年)時代が起源とされ、サファビー朝(1501-1736年)時代に現代の形が確立されたといわれている。世界最大規模の土の建造物であり、サファビー朝時代の都市の構造が完全に保存され、当時の支配者階級のみならず、一般市民の生活をよく表した遺跡である。しかし、2003年12月26日に発生した地震により、その80%以上が崩壊し、特に過去32年間にわたり修復活動が実施された部分はすべて崩壊した。このため、イラン政府は、「アルゲ・バム」の修復・保存を最優先プロジェクトに指定し、復旧事業を進めている。
     こうした状況の下、イラン政府は、同遺跡のより効率的な修復・保存用の機材の購入のために必要な資金につき、わが国政府に対し文化遺産無償資金協力を要請してきたものである。
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