
グアテマラの「地方地下水開発計画(第1期)」に対する無償資金協力について
平成16年11月23日
- わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、「地方地下水開発計画(第1期)(Proyecto de Desarrollo de Aguas Subterraneas en Areas Rurales)」の実施に資することを目的として、5億3,700万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月23日(現地時間22日)、グアテマラ市において、わが方四之宮平佑在グアテマラ大使と先方ホルヘ・ブリッツ・アブララチ外務大臣(Jorge Briz Abularach, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Guatemala)との間で行われた。
- グアテマラ政府は、これまで地方上水道の普及率を60%まで高めることを目標としてきたが、主に水量の安定しない湧水を中心とした施設のため、給水の改善は進捗しておらず、実質の水道普及率は40%台と言われている。
こうした状況を踏まえ、グアテマラ政府は、貧困層が多く居住する地方部の給水改善を目的とした地下水開発計画を策定し、日本政府に対し、同計画の実施に必要な無償資金協力を要請した。
本計画においては、掘削機械と関連機材を供与すると同時に、これらの機材を用いて、14の村落において、井戸掘削と給水施設を建設し、貧困村落の給水状況の改善を図るとともに、井戸掘削、地下水調査、施設の運転操作等につき、必要な技術移転を行う。
- 本計画の実施により、対象村落の給水事情が改善され、実施機関である地方振興庁の地下水開発能力が向上することが期待される。
(参考)
グアテマラは中米に位置し、人口は1,199.5万人。農産品が経済の根幹となっており、特にコーヒーは日本でも有名。一人あたりの国民所得は1,750ドル(2002年、世銀)。