
カザフスタンの共和国宮殿に対する文化無償協力について
平成16年8月27日
- わが国政府は、カザフスタン共和国政府に対し、共和国宮殿が音響機材を購入するため(the supply of sound equipment to the Republic Palace(Almaty))、4,980万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月27日(金)、アスタナにおいて、わが方川口順子外務大臣と先方トカエフ・カシムジョマルト・ケメレビッチ外務大臣(TOKAEV, Kassymzhomart Kemelevich, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- 共和国宮殿は、1970年に設立されたカザフスタン最大規模の収容能力(収容人数3,000人)を持つ国立の文化ホールであり、コンサート、演劇等各種文化的催しの開催を通じて、同国の舞台芸術文化の振興に大きな役割を果たしている。また、同宮殿では、かねてより日本文化紹介行事を開催する計画が検討されている。しかしながら、同宮殿のホール用音響機材は老朽化が著しく、機材の更新が急務となっているが、同国の厳しい経済情勢下においては、同宮殿に対する予算には限界があり、必要な機材の調達が困難な状況にある。
今回の文化無償協力は、このような状況の下、同宮殿の音響機材購入のための資金協力として、カザフスタン政府より、わが国政府に発せられた要請に基づくものである。