
グアテマラの「ケツァルテナンゴ市給水施設改善計画(第1期)」に対する無償資金協力について
平成16年8月13日
- わが国政府は、グアテマラ共和国政府に対し、「ケツァルテナンゴ市給水施設改善計画(第1期)」の実施に資することを目的として、7億1,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が8月12日(日本時間8月13日)、グアテマラ市において、わが方四之宮平佑在グアテマラ大使と先方ホルヘ・ブリッツ・アブララチ外務大臣(Jorge Briz Abularach, Ministro de Relaciones Exteriores de la Republica de Guatemala)との間で行われた。
- 本案件の対象地域であるケツァルテナンゴ市は首都圏に次ぐ第二の主要都市である。同市の給水施設は1950年代から整備され始めたが、市の発展に伴って無計画に拡張されたため、都市部の給水率は95%と高いにもかかわらず、配水区画とそれに対応すべき給水施設が適切なものとなっておらず、断水、給水時間の不安定、給水量・圧力の不足という問題を慢性的に抱える地区が多く、上水の安定的供給サービスが行えない状況にある。
かかる状況において、ケツァルテナンゴ市は外国の支援の下、2018年を目標とした「飲料水供給計画マスタープラン」を1999年に策定し、2000年には本件実施機関であるケツァルテナンゴ市営水道公団(EMAX)を設立し、組織強化に努めてきた。同市は、マスタープランに沿って水源、配水池、送配水管等の給水施設の整備を進めることとしているが、資金不足から進捗は停滞しているため、グアテマラ政府が日本政府に対し、ケツァルテナンゴ市都市部の上水道整備に係わる無償資金協力を要請越したものである。
- この計画の実施により、同市において慢性化している給水時間、給水量不足、給水圧等の問題が改善され、同市民の生活環境の向上につながることが期待される。
(参考)グアテマラは中米5カ国の一つであり、人口は1,199.5万人、農産品が経済の根幹となっており、特にコーヒーは日本でも有名。一人あたりの国民所得は1,750ドル(2002年、世銀)。