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ザンビアの「第2次ルサカ市小中学校建設計画」に対する無償資金協力について

平成16年8月3日

  1. わが国政府は、ザンビア共和国政府に対し、「第2次ルサカ市小中学校建設計画(第1期)」(the Project for Construction of Basic School In Lusaka, Phase II)の実施に資することを目的として、総額6億3,300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月3日(火)、ルサカにおいて、わが方石弘之駐ザンビア国大使と先方シトゥンベコ・ムソコトゥワネ財務・国家計画省財務官(Dr. Situmbeko Musokotwane, Secretary to the Treasury, Ministry of Finance and National Planning of the Republic of Zambia)との間で行われた。

  2. ザンビア政府は、国家教育政策において、2005年までに初等教育(第1から7年)、2015年までに基礎教育(第1から9年)の完全普及を目標に掲げている。しかしながら、高い人口増加率や財政悪化による学校施設の不足のため、計画は難航している状況である。特に、首都ルサカ市では、地方から都市部への人口流入が止まらず人口増加率が他に比べても高いことから、学校施設の教室数が著しく不足しており、就学率は全国平均を大きく下回っている。同国政府は、こうした状況を改善するために、ザンビアのルサカ市において、新設小中学校を整備するための資金につき、わが国政府に対し無償資金協力として要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、新たに約4,000人の児童生徒の就学が可能となるとともに、施設不足の既設の小中学校の教育環境が改善される。また、就学率および中学校の進学率が上昇することが期待される。

  4. なお、今回の協力は、2003年に東京で開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。

    (参考)
     ザンビアは南部アフリカに位置する人口約1,080万人の内陸国であり、1人あたりGNI(国民総所得)は330ドルと低い水準にある。
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