
ミャンマーの「中央乾燥地植林計画」(第2期)に対する無償資金協力について
平成16年7月9日
- わが国政府は、ミャンマー連邦政府に対し、「中央乾燥地植林計画(第2期)」の実施に資することを目的として、総額3億4,400万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月9日(金)、ヤンゴンにおいて、わが方宮本雄二駐ミャンマー国大使と先方ソー・タ国家計画経済開発大臣(H.E. U Soe Tha, Minister for National Planning and Economic Development)との間で行われた。
- ミャンマーの中央乾燥地は乾燥が著しい上、森林が加速度的に減少している。同地域は、気候の厳しさゆえに産業の発達が難しいため同国の中でも特に貧困度の高い地域であり、その劣悪な生活状況の改善が喫緊の課題となっている。
- このような状況に鑑み、わが国政府は、平成14年度に「中央乾燥地植林計画(第1期)」を実施し、厳しい自然環境の中で植林事業を拡張するためのモデル森林の一部造成や住民の植林に対する意識啓蒙を行ってきた。今回は、同計画の第2期分を引き続き実施するものである。また、この計画は、深刻な貧困に苦しんでいる地域住民の生活改善に資する人道的案件である。
なお、わが国は現在メコン地域の安定と経済成長を目標としたイニシアティブを積極的に推進しているところであり、この案件も同地域開発の一環と位置づけている。
(参考)
ミャンマー連邦は、人口5,114万人、国民一人あたりのGDP(国内総生産)は180ドル(「IMF(国際通貨基金)World Economic Outlook 2003」より)である。