
ガーナの「幹線道路改修計画(第2期)」に対する無償資金協力について
平成16年6月25日
- わが国政府は、ガーナ共和国政府に対し、「幹線道路改修計画(第2期)」(the Project for Rehabilitation of Trunk Road)の実施に資することを目的として、37億6,300万円(平成16年度1億1,300万円、平成17年度21億8,900万円、平成18年度14億6,100万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月25日(金)、アクラにおいて、わが方浅井和子駐ガーナ国大使と先方アクフォ・アドゥ外務大臣(Mr. Akfo Addo, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- ガーナ政府は、「幹線道路セクター投資計画」を策定して、国道、地域間道路、地域内道路の幹線道路の整備に取り組んでいるが、財政難により、管轄する道路総延長1万3,27 7km全体のうち58%が未舗装であり、また、国道においても約50%が未だ不十分な整備状況にある。
特に、主要幹線道路の一つである国道1号線は、西アフリカ諸国を結ぶ国際幹線道路の一部として、国内でも最重要路線の一つと位置付けられているが、カソア=ヤモランサ間の98.2kmについては道路幅、舗装状態が不十分な状態であり、円滑な人の往来や物流に支障を来たしている。
このような状況の下、ガーナ政府はカソア=ヤモランサ間の98.2kmの改修を目的とした「幹線道路改修計画」を策定し、この計画の実施のために必要な資金につき、わが国に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
- この計画の実施により、国道1号線が改修され輸送力の向上、輸送コストの削減、地域経済の活性化等に大きく資することが期待される。
- なお、今回の協力は、2003年に東京で開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。
(参考)
ガーナは、総人口が2,090万人(2003年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が270ドル(2002年)の低所得国である。