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マーシャルの「マジュロ病院整備計画(第2期)」に対する無償資金協力について

平成16年5月10日

  1. わが国政府は、マーシャル諸島共和国政府に対し、「マジュロ病院整備計画(第2期)(the Project for Improvement of the Majuro Hospital)」の実施に資することを目的として、3億7,400万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が5月10日(月)、マジュロにおいて、わが方池田章駐マーシャル国臨時代理大使と先方ジェラルド・ザキオス外務大臣(His Excellency Mr. Gerald M. Zackios, Minister of Foreign Affairs Republic of the Marshall Islands)との間で行われた。

  2. マーシャルのマジュロ病院は、1968年に開院し、同国における保健医療の中核となっているが、塩害による建物の老朽化が激しく、また多くの機材も耐用年数を超えて使用されているため、保健医療サービスの質・量ともに低下している。特に、検査能力の低下が著しいため、患者を検査機能の充実したハワイの病院へ搬送しなければならない状況にあり、このための搬送費の負担が保健省マジュロ病院局の財政を圧迫している。
     このような状況の下、マーシャル政府は、マジュロ病院の保健医療の改善および拡大を目的とした「マジュロ病院整備計画」を策定し、建物の増築・修繕および保健医療機材等の購入に必要な資金につき、わが国政府対し無償資金協力を要請してきたものである。  

  3. この計画の実施により、マーシャルの保健医療サービスが向上し、外来部門の強化、検査を目的とした患者の国外搬送の削減が期待される。

    (参考)
    マーシャルはミクロネシアの東端に位置する、数多くの環礁からなる島嶼国で、面積は約181km2(霞ヶ浦程度)、人口は約52,500人である。主要産業は水産業とコプラの栽培で、我が国はマーシャルEEZ内で、年間約3万tのかつお・まぐろ類を漁獲している。
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