
ジブチに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成16年4月25日
- わが国政府は、ジブチ共和国政府に対し、1億5,000万円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月25日(日)ジブチにおいて、わが方平林博駐ジブチ国大使(フランスにて兼轄)と先方アリ・アブディ・ファラ外務・国際協力・国会担当大臣(S.E. Monsieur Ali Abdi FARAH, Ministre des Affaires Etrangeres et de Cooperation Internationale, Charge des Relations avec le Parlement de la Republique de Djibouti )との間で行われた。
- ジブチは、乾燥地帯に位置し、また火山国であるため、耕作可能な土地は国土のわずか1%という厳しい土地条件である。そのため、農業事情は、牧畜業を中心とした零細農業が行われているのみで、穀物等の自給は困難な状況にある。また、近年隣国のソマリアおよびエチオピア難民等が流入していることから、食糧事情は更に悪化している。このような状況の下、同国政府は食糧不足を改善するために必要な米を購入するための資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- なお、今回の協力は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。
(参考)
ジブチはアフリカ大陸の北東端、いわゆる「アフリカの角」に位置し、人口約65万人、面積は四国の約1.3倍、1人当りGNI(国民総所得)は890米ドル(2001年、世銀)の低中所得国(世銀ランク)である。