
ベナンに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成16年4月16日
- わが国政府は、ベナン共和国政府に対し、総額2億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月16日(金)、アビジャンにおいて、わが方黒川裕次在ベナン大使(コートジボワールにて兼轄)と先方オメール・ドゥ・スーザ在コートジボワール・ベナン大使(Omer de Souza, Ambassadeur Extraordinaire et Plenipotentiaire de la Republique du Benin aupres de la Cote d'Ivoire)との間で行われた。
- ベナンでは、食糧安全保障を国家の重要課題の一つとして位置づけているが、同国では、伝統的な農業を行っており、降雨量等の自然条件の影響を受け易いため、農業生産性は低く、また不安定な状況にある。
このため同国では、主食である米、小麦等を外国からの輸入に依存しているが、同国の人口増加率は年平均3%と高く、慢性的な食糧不足の状況が続いている。
このような状況の下、ベナン政府は食糧不足を補う右米を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- なお、今回の協力は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環で実施されるものである。
(参考)
ベナンは、アフリカ大西洋岸に位置する東西80km~南北670kmの長方形をした国であり、総人口が660万人、一人当たり国民総所得が360ドル(2001年)の低所得国(世銀ランク)である。