
コンゴ民主共和国に対する無償資金協力(食糧援助)について
平成16年4月15日
- わが国政府は、コンゴ民主共和国政府に対し、3億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月15日(木)、キンシャサにおいて、わが方高倍宣義在コンゴ民主共和国大使と先方レイモンド・チバンダ・ンツンガムロンゴ計画副大臣(S.E.M. Raymond TSHIBANDA N'TUNGAMULONGO, Vice-Ministre du Plan de la Republique Democratique du Congo)との間で行われた。
- コンゴ民主共和国においては、長引く内政の混乱、さらに、1998年からは周辺国を巻き込んだ武力紛争等により、経済は疲弊し、国民の生活は厳しいものとなっている。2002年12月のプレトリア包括合意に基づき、翌2003年6月に発足した暫定政府は、国家の再統一、復興および民主化に取り組んでいるものの、国民の3分の1に相当する約1,600万人が必要なカロリーを摂取していないと言われており、国民の厳しい生活事情はいまだ改善されていない。このような状況の下、コンゴ民主共和国政府は食糧不足に伴う米を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- なお、今回の協力は、第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。
(参考)
コンゴ民主共和国は中部アフリカ地域に位置する。総人口が5,340万人(2001年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が107米ドル(2001年)の低所得国(世銀ランク)である。