
モンゴルに対する無償資金協力(食糧援助)について
平成16年4月2日
- わが国政府は、モンゴル国政府に対し、1億円を限度とする額の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、4月2日(金)、ウランバートルにおいて、わが方當田達夫在モンゴル特命全権大使と先方ロブサン・エルデネチョローン外務大臣(H.E. Mr. Luvsan Erdenechuluun, Minister for Foreign Affairs)との間で行われた。
- モンゴルでは、旧社会主義時代には中央計画経済体制のもとで大規模国営農場による農業が続けられていたが、1990年代初めの市場経済への移行に伴い農業体制が混乱するとともに、旧ソ連経済の混乱によりモンゴルに対する援助が打ち切られたため、農業の生産性が急速に低下し、農業生産量は現在も減少傾向にある。さらに、経済面での深刻な外貨不足のため、国内需要を満たすだけの食糧を購入することが困難な状況にある。
このような状況の下、モンゴル政府は小麦の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(参考)
モンゴルは、北東アジアに位置し、国土面積は156万4,100平方キロ(日本の約4倍)、総人口約248万人、一人当たり国民総所得が約445ドル(2002年)の低所得国(世銀ランク)である。