
インドネシアに対する円借款の供与について
~インドネシアの投資環境整備~
平成15年8月8日
- わが国政府は、インドネシア共和国政府に対し、「スラバヤ空港建設計画(第2期)」の実施のため、150億700万円までの円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、8月8日(金)、ジャカルタにおいて、わが方飯村豊在インドネシア大使と先方マカリム・ウィビソノ外務省アジア・太平洋・アフリカ総局長(Mr. Makarim Wibisono, Direcctor General of Asia Pacfic and Africa Department of Foreign Affairs)との間で行われた。
- 案件の概要
この計画は、将来の需要に対応するため空港設備(施設容量:年間旅客数約600万人、貨物量約12万トン)を整備・拡張するものであり、主な事業内容は、旅客ターミナル、貨物ターミナル、管制設備等の新設・更新である。なお、1996年に本件第1期事業に対して128億6,700万円までの円借款を供与する旨の交換公文の締結を行っている。
- 供与条件
(1)金利:年1.8%
(2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件: 一般アンタイド
- 本件円借款の意義
メガワティ・スカルノプトゥリ大統領は本年を「投資促進の年」と宣言し、投資促進に積極的に取り組む姿勢を内外に示している。わが国としてもインドネシアの持続的経済成長の達成のためには内外の投資促進が不可欠と考え、経済インフラ整備案件を円借款の最重点分野としている。この計画は国内第3位(旅客数ベース)のハブ空港であるスラバヤ空港の施設を整備・拡張することによって物流の効率化を図るものであり、インドネシアの投資環境整備に貢献することが期待されている。
- なお、今回の書簡の交換により、わが国のインドネシアに対する円借款の供与総額は、4兆1,368億4,915万円(交換公文ベース)となる。