
エジプト・アラブ共和国に対する円借款の供与について
		
平成15年6月18日
外務省大臣官房報道課
- わが国政府は、エジプト・アラブ共和国政府に対し、80億1,600万円を限度する額の円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、6月18日(水)、カイロにおいて、わが方浦部和好在エジプト大使と先方アブルナガ外務担当国務大臣(H.E.Ms. Fayza Aboulnaga, Minister of State for Foreign Affairs)との間で行われた。
 
 
- 対象案件の円借款供与限度額
 
 
	
	| カイローアレキサンドリア送電網計画 | 80億1,600万円 
 
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- 対象案件の概要
 首都カイロを中心とする電力需要の増加に対応するため、アレキサンドリア地域およびデルタ地域の発電所からカイロまでの送電を可能にする設備を建設するもの。
 この計画の実施により、カイロを中心とした地域における安定した電力供給、住民生活の向上等が期待される。
 
 
- 供与条件
 
 (1)金利:年1.8%
 (2)償還期間:20年(6年の据置期間を含む。)
 (3)調達条件:一般アンタイド
 
 
 
- 本件供与により、イラク問題による経済的影響等を受けたエジプト・アラブ共和国の経済回復が一層進展することが期待される。
 
 
- 今回の円借款の供与により、これまでにわが国がエジプト・アラブ共和国に供与した円借款の総額は、6,683億4,900万円となる。