
フィリピンのフィリピン文化センターに対する文化無償協力について
平成16年3月31日
- わが国政府は、フィリピン共和国政府に対し、フィリピン文化センターが照明・音響機材を購入するため(the supply of lighting and sound equipment to the Cultural Center of the Philippines)、4,920万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が3月31日(水)、マニラにおいて、わが方江川明夫在フィリピン臨時代理大使と先方デリア・アルバート外務長官(Delia Domingo Albert, Secretary of
Foreign Affairs)との間で行われた。
- フィリピン文化センターは、フィリピンの伝統・現代文化の他、海外の文化・芸術を国内各地での公演、研究セミナー、ワークショップ等を通じて紹介しており、同国における文化芸術振興の指導的役割を担っている。
また、同センターは、毎年「日比友好祭」を開催し、日本事業の紹介を行っており、特に昨年は「日ASEAN(東南アジア諸国連合)交流年」であったことから、同センター主催で多数の日本文化紹介事業を開催する等、わが国の文化に対する理解促進に貢献した。しかしながら、同センターの照明・音響機材はその多くが著しく老朽化しており、同センターの公演活動に支障を来しているが、同国政府の財政困難から必要な機材の整備が困難な状況にある。
このような状況の下、フィリピン政府は、フィリピン文化センターが照明・音響機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。