
ペルー国立考古・人類・歴史学博物館に対する文化無償協力について
平成16年3月27日
- わが国政府は、ペルー共和国政府に対し、ペルー国立考古・人類・歴史学博物館が保存・研究・展示機材を購入するため(the supply of equipment for conservation, research and exhibition to the National Museum of Archaeology,Anthropology and History of Peru)、4,920万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、3月27日(土)、リマにおいて、わが方成田右文在ペルー共和国大使と先方ルイス・ソラリ・トゥデラ外務次官(Luis Solari Tudela, Deputy Minister and Secretary General for Foreign Affairs)の間で行われた。
- ペルー国立考古・人類・歴史学博物館は、考古学、人類学、歴史学の各分野でペルーを代表する博物館であり、180年以上の歴史と30万点以上の所蔵品を誇り、文化財の保存・研究・展示活動の他、市民向け公開講座や学生・研究者のためのワークショップ開催を通じて、ペルー国民への文化啓蒙活動を行っている。 また、同博物館は、東京大学アンデス文明調査団および国立民族博物館等との共同研究交流を行っており、わが国との交流も活発である。しかしながら、同博物館では、市民からの要望を受けて、その所蔵品や新たな発掘品を活用した展示・啓蒙活動を展開するための機材の整備が急務となっているが、同国の厳しい財政状況のため、その購入は困難な状況にある。
このような状況の下、ペルー政府は、ペルー国立考古・人類・歴史学博物館が保存・研究・展示機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。