
ニカラグアに対する無償資金協力(食糧増産援助)について
平成16年3月18日
- わが国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、食糧増産に資することを目的として、5億1,500万円を限度とする額の無償資金協力(食糧増産援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、3月18日(木)、マナグア市において、わが方加賀美充洋在ニカラグア共和国大使と先方セルヒオ・マリオ・ブランドン・ランサス・ニカラグア共和国外務大臣代理(Lic. Sergio Mario Blandon Lanzas, Minister by the law of Foreign Affairs of the Republic of Nicaragua)との間で行われた。
- ニカラグアにおいては、1980年代の内戦の影響により、米、トウモロコシや豆類等の主要作物の生産が国内需要を満たせない状況にある。このためニカラグア政府は、これら作物の生産量の増加を図るための農業開発計画として「ニカラグア農村の近代化」を策定し、主要作物の生産性の向上や農民の所得向上等を目指しているが、食糧自給を達成するには至っていない。
このような状況の下、ニカラグア政府は、農業生産性の向上と生産量の増加を通じ、食糧自給率を高めるべく、この計画の食糧増産支援活動のための肥料の購入に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
- この援助の実施により、ニカラグアの主要食糧の生産性の向上と生産量の増加が図られ、主要食糧生産に従事する中小農民の貧困問題が軽減されることが期待される。
(参考)
ニカラグアは中米5カ国の一つであり、人口は507万人、農牧業を主要産業としている。一人あたりの国民所得は420ドル(2000年、世銀)。