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ブータンの「道路建設機材整備拡充計画」に対する無償資金協力について

平成16年2月27日

  1. わが国政府は、ブータン王国政府に対し「道路建設機材整備拡充計画」の実施に資することを目的として、総額6億300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月27日(金)、ニューデリーにおいて、わが方西ヶ廣渉在ブータン臨時代理大使(インドにて兼轄)と先方ダゴ・ツェリン駐日ブータン大使(インドにて兼轄)(H.E. Mr Dago Tshering, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)との間で行われた。

  2. ブータンは山岳内陸国であるため道路交通網が唯一の移動・輸送手段である。
     しかしながら、その急峻な地形と脆弱な地質、多雨な気候条件により、毎年多くの道路災害が発生し、しばしば国民生活に深刻な影響を及ぼしている。
     ブータン政府は、第9次5カ年計画(2002年から2007年)においても過去の5カ年計画に引き続き道路交通整備の促進を掲げており、この5カ年計画では、特に隔絶されている地域の生活基盤の確保と社会経済活動の改善・向上に重点を置いている。
     ブータンでは公共事業・定住省が全国に8カ所の地方道路管理事務所を置き、道路の整備・維持管理を行っているが、多くの機材が老朽化し、絶対数も不足しているため、この活動に支障をきたしている。
     このような状況の下、ブータン政府は「道路建設機材整備拡充計画」を策定し、この計画に必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画は、同国の道路整備・維持管理に必要な機材を供与するものであり、信頼性の高い道路ネットワーク確保がはかられ、同国民の基本的な生活の確保や社会・経済活動の改善・向上に資することが期待される。

    (参考)
     ブータン王国(面積:約4万7千平方キロ(九州の約1.1倍)、人口:約66万人(2000年、ブータン政府資料)、人口1人当たりのGNI(国民総所得):510米ドル(2001年世銀資料)
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