国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

スロバキアの歴史記念物保存委員会に対する文化無償協力について

平成16年2月5日

  1. わが国政府は、スロバキア共和国に対し、スロバキア歴史記念物委員会が文化財分析機材を購入するため(the supply of equipment for analysis of cultural heritage to the Monuments Board of the Slovak Republic)、4,820万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、2月5日(木)、ブラチスラバにおいて、わが方副島豊次郎在スロバキア大使と先方エドゥアルト・クカン外務大臣(H. E. Mr Eduard Kukan, Minister of Foreign Affairs of the Slovak Republic)との間で行われた。

  2. スロバキア歴史記念物委員会は、1951年にスロバキア全域に広がる歴史的遺産の調査・保存・修復を目的として設立され、国内で登録されている約2万5千点にものぼる歴史的文化遺産の保存・修復活動を精力的に行っているほか、保存・修復技術の研究、普及活動、文化遺産関連文書の統括管理も行っている。また、同委員会には、専門分野の高等教育を受け、知識・経験も豊富な研究者が多くおり、1999年には同委員会の研究者がJICA(国際協力機構)の研修を半年間受ける等、わが国との交流を通じ保存技術の向上に努めている。しかしながら、高精度の成分分析を行う機材等が不足しているため、研究・調査が質的・量的に制限されているが、同国の財政的困難から、同委員会の活動のための十分な機材を揃えることが難しい状況にある。
     このような状況の下、スロバキア政府は、スロバキア歴史記念物委員会が文化財分析機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る