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東ティモールにおける「ディリ=カーサ道路補修計画」に対する無償資金協力について

平成16年1月23日

  1. わが国政府は、東ティモール民主共和国政府に対し、「ディリ=カーサ道路補修計画(詳細設計)」(Project for Improvement of Roads between Dili and Cassa)の実施に資することを目的として、4,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、1月23日(金)、ディリにおいて、わが方和田明範在東ティモール大使館参事官と先方オリンピオ・ミランダ・ブランコ外務・協力副大臣(H.E. Mr. Olimpio Miranda Branco, Vice Minister of Foreign Affairs and Cooperation of the Democratic Republic of Timor-Leste)との間で行われた。

  2. 東ティモールは2002年5月に独立した後、「国家開発計画」を策定し、国際社会による支援のもとで国造りを行っているが、同国の南北を結ぶ道路網は山地を縦断する必要があるため、その整備が遅れており、国家開発計画の「市場経済による国土の開発」を実施するためには、流通網を整備する必要がある。ディリ=カーサ道路は、首都ディリと農業開発の拠点となる南部地域の主要都市スアイとを結ぶ幹線道路の一部であることから、この路線の補修を実施し、対象区間の安全で円滑な交通を確保するとともに、維持管理費の低減を図ることが必要である。このような状況の下、東ティモール政府は「ディリ=カーサ道路補修計画」を策定し、その詳細設計に必要な資金につき、わが国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである。

  3. この計画の実施により、この路線の道路交通機能の回復が図られ(車両走行費用の節減、時間の短縮、安全性の向上)、これに伴い、農業が活性化し、住民生活が向上する等、道路周辺地域の経済・産業開発にも資することが期待される。

  4. なお、今回の無償資金協力は、2002年5月の東ティモール支援国会合においてわが国が表明した3年間で6,000万ドルを上限とする対東ティモール支援の一環として実施されるものである。

    (参考)東ティモール(面積:約1万4,000平方キロ(長野県程度)、人口:約79万人(2001年)、人口1人当たりのGNI(国民総所得):約450米ドル(2001年))
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