
イエメンのサヌア文化センターに対する文化無償協力について
平成16年1月7日
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1.わが国政府は、イエメン共和国政府に対し、サヌア文化センターが視聴覚機材(音響およびプロジェクター関連機材、ビデオ撮影・編集機材等)を購入するため(the supply of audio-visual equipment to the Cultural Center in Sana'a)、4,240万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、1月7日(水)、サヌアにおいて、わが方清水久継在イエメン臨時代理大使と先方アフマド・ムハンマド・スーファーン副首相兼計画・国際協力大臣(H. E.Mr.Ahmed Mohammed Sofan,Deputy Prime Minister,Minister of Planning and International Cooperation of the Republic of Yemen)との間で行われた。
- サヌア文化センターは、1975年に設立されたイエメン最大の文化施設であり、様々な文化団体・機関により、演劇、講演、演奏会、伝統芸能等の文化交流事業が年間100件以上実施されている。特に来年は、アラブ連盟によりサヌアが「アラブ文化の首都」と指定されており、同国内外の文化行事が予定されている。また、同国に伝わる民族舞踊や歌謡等の伝統芸能を映像として記録・保存する事業にも積極的に取り組んでいる。同センターでは事業の多様化を踏まえ、劇場や録音用スタジオ等の増設を余儀なくされているが、予算制約上、十分な機材を整備することが困難な状況にある。
このような状況の下、イエメン政府は、サヌア文化センターにおける文化交流事業および伝統芸能保存事業の活性化を目的に、同センターが視聴覚機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。