国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

トルコのボアジチ大学に対する文化無償協力について

平成15年12月24日

  1. わが国政府は、トルコ共和国政府に対し、ボアジチ大学が日本語学習機材(LL機材、学習用コンピューター、液晶プロジェクター等)を購入するため(the supply of Japanese language learning equipment to Bogazici University)、3,720万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が、12月24日(水)、アンカラにおいて、わが方阿部知之在トルコ大使と先方ユスフ・ブルチ外務省次官補(Ambassador, Deputy Undersecretary, Ministry of Foreign Affairs of the Republic of Turkey)との間で行われた。

  2. ボアジチ大学は、トルコ最大の経済・文化都市イスタンブールに位置する同国有数の国立総合大学である。
     1863年にアメリカン・カレッジとして設立され、1971年に国立総合大学となった経緯から、すべての授業が英語で行われたり、諸外国の大学と姉妹大学提携を結ぶ等、大学の国際化に力を入れている。わが国とは3つの大学と姉妹大学提携を結んでいるほか、1988年からは文理学部歴史学科に日本語講座が開講されており、イスタンブールで開催される「日本語弁論大会」では毎年上位入賞者を輩出する等、同地における日本語教育と対日理解の促進の中心的役割を果たしている。しかしながら、同大学には日本語学習用のLL教室がなく、既存の日本語学習用機材も老朽化しているため、活動の更なる活性化が制限されている現状にある。
     このような状況の下、トルコ政府は、ボアジチ大学における日本語学習の活性化と対日理解の促進を目的に、同大学が日本語学習機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る