
ルーマニアのブカレスト国立音楽大学に対する文化無償協力について
平成15年12月17日
- わが国政府は、ルーマニアに対し、ブカレスト国立音楽大学が楽器を購入するため(the supply of musical instruments to the National University of Music in Bucharest)、3,700万円を限度とする額の文化無償協力を行うこととし、このための書簡の交換が12月17日(水)、ブカレストにおいて、わが方杉内直敏在ルーマニア大使と先方エウジェン・ウリカル外務省次官(Eugen Uricaru, Secretaty of State, Ministry of Foreign Affairs of Romania)との間で行われた。
- ブカレスト国立音楽大学は1864年に設立されたルーマニア最初の音楽院を起源とする国内唯一の国立音楽大学である。同大学は、国内最高水準の音楽教育・研究機関として、多くのプロの音楽家を欧州に輩出すると共に、卒業生の多くは同国の音楽文化の第一線を支えているほか、199 7年以降、同大学が実施している「現代音楽国際週間」には日本人アーティストが多数参加しており、同国における日本音楽普及にも貢献している。しかしながら、同大学の楽器はその多くが老朽化し、同大学の教育・研究活動に支障を来しており、楽器の整備が急務になっているが、同国政府の財政困難から必要な楽器の整備が困難な状況にある。
このような状況の下、ルーマニア政府は、ブカレスト国立音楽大学が楽器を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。